二物二価

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お世話になっております。
ユニークワークス上田です。

 

GWが明けて2週間経過しました。
今週は新台もなく、稼働が厳しい週です。
先週導入の新台も元気がなくなり、販促活動と出玉を強めていない店舗の商圏客数占有率は低下しています。

GW前に登場した番長4の稼働も落ち着いてきました。
導入初週からGWまでは抜群の動きでしたが、お客さまが一巡しGW明けから稼働が落ちています。
このタイミングで増産の話がきており、たしかにもう少し台数がほしい店舗はあるものの、手を出しづらい状況です。

スマスロの設置台数と客数、支持率が100%付近を推移しています。
商圏にもよりますが、スマスロ台数を増やせば業績が向上する状況ではなくなってきています。
商圏機種設置状況と機種支持率を正確に把握し、ロスにならないように分配を行いたいところです。

 

また、二物二価について正式なアナウンスが行われるとのことです。
過去20年を遡ると、パチンコ平均単価が1.1円(2004年)から1.95円(2024年)に上昇しています。
パチンコは業界全体で20年かけて単価を上げ、客層を変え、客数を減らしてきました。

4号機時代、パチンコとスロットには明確な差があり、それぞれに遊技目的がありました。
そのひとつである『時間消費』は、2006年に登場した1円パチンコで事足りるようになってしまいました。

それまで、4円パチンコは3円交換が主流であり、単価も低く『時間消費』と『遊べる』ゲーム性でした。
対してスロットは等価が主流になり、平均単価も3.5円で短時間遊技に適したゲーム性です。

スロットで高まった売上に対し、パチンコは利益率高めで台粗利が確保できる上、客滞率が高く、大きな勝ち金額はないかわりに大きな負けがないゲームでした。
悲しいことに、PS遊技客数が最も多く存在した時代でもありました。

現在はどの店舗へ行っても品揃えは同じ、新台(良い機種)があればあるほどお客さまは集まり個性が非常に出しづらい競争環境です。
二物二価の難易度は非常に高く、20年の年月で1円パチンコへ行ってしまったお客さまを含めた再構築になります。

ただ、店舗の個性として差別化は図りやすく、今後アイディアや成功事例等が全国で出てくると業界復活のヒントになるかもしれません。

私たちサポートも皆さまの店舗で個性と経営が両立できるように精進を重ねていきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。